世界一周の旅★CANO'S DIARY

3年間に及ぶ、世界一周の旅。世界各国から放浪の記録をお届けします。

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お葬式がすごい島  ~スラウェシ島へ~ 


2009.12.07



バリ島から飛行機で1.5時間(北東へ)。
スラウェシ島という島があります。

そのスラウェシ島中央部、
山岳地帯にある【タナ・トラジャ】は、
船の形をしたトンコナンと呼ばれる伝統家屋や岩窟墓等、
独特の文化を色濃く残している土地として、
旅行者に人気の高い町。

中でも、一番独特なのは、彼らのお葬式。
ここでは、「生きるよりも死ぬ方がお金がかかる」と言われるほど、
“莫大なお金をかけて、盛大な葬式”が行われるのです。

貴族などの特別な階級の場合になると、
お葬式が何ヶ月にも及ぶこともあるそうで、
その間、何千頭もの豚や水牛が【生け贄】にされるらしい。

うーん。よくわからんが…
なんだか、すごそうっ(*゚ー゚*)!!!


その、“盛大で、凄い!お葬式”ってやつを
ぜひこの目で見てみたいッ!!!

と、久々に強い好奇心にかられ、
飛んできちゃいました!
スラウェシ島、タナ・トラジャ。
DSCF3506.jpg
タナ・トラジャで見かける、のどかなありふれた風景。
両端が反り上がっている赤い屋根の家が、
【トンコナン】と呼ばれる伝統家屋。


中でも旅に便利な町、
【ランテパオ】に滞在することにした。

お葬式が多いのは、
農閑期にあたる8月~10月頃と聞いていたので、
この時期でも見れるかしら?と少し不安だったのですが。

現地の人たちの話によると、
「なァ~に、いつでもどこかしらでやってるさー。」とのことだった。

早速、近日行われるお葬式のスケジュールを
聞きに(っていうのも変な話だけど…笑)、
ツーリストインフォへ行ってみた。

するとやたら陽気なおじさんが、
「ここから歩いて30分ほどの村(カラウル)で、
でっかいお葬式をやってるよ!
そうそう!今日は、そこで闘牛が見れるから、
早く行ってみなさい。」
と、教えてくれました。

教えてもらった道のりをテクテク歩いていると。
うしろから、何やらにぎやかな行列が近づいてきた。
数十頭の飾り立てられた水牛の群れを先頭に、
警察の白バイに続くバイクの集団、
御輿などを積んでいるトラックの列等々…

DSCF3494.jpg
祭りのパレードを思わせるような、
かなりの長蛇の行列です。


なんだ?なんだ?と、
立ち止まって様子を見ていると、
【タウタウ人形】を積んでいるトラックを発見し、
「あー!これもお葬式の行列か!」
ようやく理解できた。

 ※【タウタウ人形】とは、
 亡くなった方の生前の姿をかたどった
 木彫りの人形のことで、
 この地方の伝統的な文化のひとつ。


DSCF3500.jpg
中央に積まれている2体の人形が【タウタウ人形】。
この、おじいさんとおばあさんのお葬式なんだ!と分かった。
上記写真で手前に笑顔で写っているおじさんが、
トラックの上からワタシ達に話しかけてきて、
「これから村で闘牛をやるから、見においで!」と誘ってくれた。


つまりこの行列が、
まさに今からワタシ達が行こうとしていた
カラウルという村のお葬式の行列だったのです。

DSCF3509.jpg
トンコナンのミニチュアを積んだトラック。
低い位置に通っている電線がひっかかり、
棒でくぐらせながら、ノロノロと進む大行列。


DSCF3524.jpg
綺麗に着飾ったの水牛たちも行列を歩く。
彼らは皆、【生け贄】用なんだって…( ̄ロ ̄;)!


先ほど声をかけてくれたおじさんの車を
追い越し、追い越され…を
繰り返しながら行列について歩くこと30分。

いよいよ会場らしき村が見えてきた!

DSCF3528.jpg
にぎやかな雰囲気の会場入り口。
まるで運動会だか、学園祭にでも来たような気分。


門をくぐると、中にはトンコナン式の東屋が
中庭をぐるりと囲むようにして、
たくさん立ち並んでいた。

参列者たちは、その東屋の中でくつろいでいる様子。

DSCF3533.jpg
参列者に混じり、観光客や野次馬もかなりの数。
会場はまだ「準備中」といった感じ。


ワタシ達も遠慮なく(?)、
会場内をウロチョロして、
写真をパチパチ。

そうしている内に、
どこからか人がどよめくような声が聞えてきた。
騒ぎの方向へ近寄っていくと…
そこでは、早速!
生け贄にする水牛が殺される場面だった!

これも、こっちのお葬式では欠かせない儀式です。

鼻輪からヒモを通して杭につながれた
一頭の水牛に向かって、
1人の男性がナタを振り上げていた。

のど元を狙って、一振り。

これは、生まれて初めて見る光景だったので、
ドキドキしたよォ (((゙◇゙)))


あの、いつもおとなしくの~んびりした水牛が、
暴れ馬のように大きく飛び跳ねて、
必死に逃れようとする姿には、
息が詰まる思いがした…。

のど元をザックリやられた牛は、
大量の血を流しながら、
最後の馬鹿力で鼻輪を引きちぎって逃げ惑ったけれど、
時間の経過とともに力を失い、うつろな目をして、
やがて、その巨体をドサリ!と横倒しにした。

地元の人たちは、見慣れてるのでしょう。
みんな、ワイワイキャーキャーと嬌声をあげて、
笑いながら、楽しそうに見ていた。
…さすがっ!たくましいなぁ。

DSCF3553.jpg
力尽きて倒れた水牛。
これは、一生忘れられない光景になりそうです。



さ!
そして今日のメインイベント。 
“闘牛”が始まります。

スペインで見れなかったので、
闘牛を見るのも、今日が初めて。

ここでの闘牛は、スペインの【人VS牛】とは違い、
【牛VS牛】の闘いです。
しかも、牛と言っても、
スペインの闘牛で見るような
あの荒々しい獰猛な牛ではなく。

いつもは田んぼでのんびり昼寝をしている、
見るからに温厚そうな顔をした、
あの水牛同士の闘い、だそう。

ふぅ~ん。
…一体、どうやって闘わせるのかな??


闘牛の会場となる広場は、
地元の野次馬たちで、超満員状態。
ワタシ達は、安全地帯の高台に席を陣取って、
……待たされること、2時間

DSCF3570.jpg
やっと、選手入場か!?
うーん、体格のいい選手ですねぇ~。


やっと始まるか!?!?と、
期待して前のめりになったが…
対戦相手がなかなか出てこない。

色んな牛が出てきては、引っ込み。
出てきては、引っ込み。

????????

一体、何をやってるんだ!?!?

要は、牛同士を引き合わせてみて、
闘いをあおってみるけれども、
本人達がなかなかその気になってくれないらしい。(笑)

えーっ!なにそれ!?
本当に今日、闘牛見れるのか??

たしかに。
水牛って、おとなしいもんねぇ。
いかにも優しい顔してるしねぇ。
そもそも【水牛で闘牛】って無理があるんじゃないか?(笑)

でも、なんていうか、
のどかでのんびりした感じで、面白いねぇ~ (´∀`;A

あまりに待ちくたびれて、
こっちも、観戦意欲も失いかけてきた…って頃に、
やっと、気の荒い同士が対面しましたっ!

DSCF3585a.jpg
おっとー!
これはまさに、栄養ドリンクの【Red Bull】マーク
みたいなことになってるよ!!(笑)
いいね、いいねぇ!!


水牛同士の闘いは、
勝負が付くのが早いッ!

彼らは動物としての本能で、
自分と相手との力の差を瞬時に見極めるんだろうね。
「ダメだ!」って思ったら、
人間のようにヘタな意地を張ったりせずに、
あっさりと、すぐ逃げる!(笑)

DSCF3595.jpg
アタマをぶつけ合って力比べをする前に、
相手を見ただけで逃げ出すヤツもいて、
それは、それで面白かった!


場外乱闘も結構多かったよ。
段々畑になってる、下段の畑まで行っちゃって、
ずっとやり合ってるヤツもいたりして。
なんでもアリ!だったね~。

スペインの洗練されてる闘牛のイメージが強かったから、
目を背けたくなるような、激しい闘いを想像しちゃってたけど。
なんだか拍子抜けするほど、微笑ましい闘いだったわ。
迫力には欠けたけど、なかなか楽しかったー♪

…っていうか、これお葬式だったよね?
すっかり、忘れてしまいそう。(笑)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

1日目は、闘牛のイベントを見て帰ってきた。
実は、翌日も同じカラウル村へ出かけていき、
更に続く、セレモニーを見学させてもらってきたのです。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*


翌日。
会場に行ってみると、昨日以上の参列者が。
1000人近くは、居たんじゃないかしら!?

そして、昨日にも増して用意されている、生け贄たち。

DSCF3536.jpg
生きたままの状態で、こうして待機させられてる豚くん。
場内には「ブヒヒヒィー!!!」と、
悲痛な叫び声がこだましていた。


DSCF3610.jpg
スラウェシ島では、キリスト教徒が多いためか、
豚も食べるらしい。
このお葬式のために用意された豚は
ナント300匹、だそう!


この他、水牛、ヤギ、鶏などが、
生け贄として次々に調理されていた。
この日は特に、数が多かったせいか、
会場中に血なまぐさい臭いが漂ってました…。

数時間後には…
DSCF3612.jpg
こうなる、と。


今日は、一週間続くお葬式の中でも、
大勢の参列者を招いて
死者とのお別れの儀式を行う
いわばメイン的な日らしい。

P1180596.jpg
衣装を着た男性たちが、
お経のような、歌のようなものを唱えながら、
地味なステップを踏んでいます。


P1180609.jpg
参列者は100人位ずつのグループに分けられ、
それぞれの番がくると、行列を作って、
祭壇のある東屋へ入っていき、
日本で言えば「お焼香」のような、
お別れの儀式を行っていた。
写真は、儀式を終えて出てきたところ。


DSCF3645.jpg
この着飾った綺麗なお姉さんが、
行列の先頭になって参列者を誘導していました。


これ、何してると思います?
↓↓↓
DSCF3652.jpg
大木の中をくり抜いて作られた楽器です。
こうして数人で竹の棒で叩きながら、
リズムを作って音を奏でる。
ズンズンドコドコ…とお腹に響く、いい音!


タナ・トラジャのお葬式は、
基本的に誰でも見学できます。
ガイドを雇って、連れて行ってもらうこともできますし、
ワタシ達のように、お葬式情報を入手して、
自分達で直接現地へ赴くことも簡単にできます。

ただし、その際遺族には、
日本で言う「お香典」を持っていくのが礼儀になっています。

「お砂糖やたばこを持っていくと良い」と、
ツーリストインフォのおじさんに教えられたので、
ワタシ達も「お砂糖」と「味の素」(日本人だからね!笑)を
持参していきました。

全部で4キロちょい
重たい土産物を持って、受付へ…と、、、、
探してみたけど、そういう場所が無い!

どこで?どなたに?
これらをお渡ししたらいいのか分からず…ウロウロ。

結局、各東屋の端っこに設置されている「台所」へ行ってみた。
DSCF3659.jpg

DSCF3662.jpg
そこで、遺族関係のおばちゃんたちが、
参列者へ振舞うための料理を作っていた。



忙しく煮炊きをしているおばちゃんに声をかけ、
「あのォ~、これ…使ってください!」と、
砂糖と味の素を見せてみた。

そこにいたおばちゃんたちは
「あらまぁ♪外国人なのに、わざわざ用意してきてくれたのねぇ!」的な、
驚き、感心してくれている様子。(笑)

さぁ、さぁ、こっちにあがって♪
お茶でも飲んで♪

と、早速、歓迎されちゃった (*´∀`)ゞ
DSCF3657.jpg
ちなみに【タナ・トラジャ】はコーヒーの有名な産地でもある。

DSCF3664.jpg
お焼香の終わったグループから、
お茶や食事、お酒などが振舞われていた。


日本と同じように、
喪服は着ているものの、
誰も泣いたり、悲しんでいる様子の人はいない。

親戚同士が久しぶりに顔を合わせる!様子で、
みんな楽しそうにおしゃべりで盛り上がっていました。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 
と、まぁ。 今思い返してみても、
「お葬式」 というよりも「お祭り」に行ってきた!
…ような感覚だったけど。
どれもこれも、初めてみる光景ばかりで、
新鮮な体験だったなぁ~。

はぁー楽しかった!
…って、不謹慎かな? (=´▽`)ゞ



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コメント

なんだか不思議な光景だなぁ~
見てるほうも「お祭り」にしか見えない・・・
でもま、しんだひとからすれば、
くらーい顔して見送られるよりも、
こんな感じで見送られるほうが幸せだよね。

  • 2010/02/13(土) 01:03:52 |
  • URL |
  • ぱんだ #-
  • [ 編集 ]

ご無沙汰

年末から更新されてないけど、もう帰国してる?マロッペにも子供が産まれ、日本は大変動を迎えてるよ

  • 2010/02/20(土) 23:43:13 |
  • URL |
  • nov #-
  • [ 編集 ]

おっ、今年初更新だね?楽しくて、更新する暇もないかな?

  • 2010/02/26(金) 22:36:43 |
  • URL |
  • nov #-
  • [ 編集 ]

★ぱんださんへ

コメントの返事…すっかり送り忘れてました!
ごめんちゃいー!!!

ワタクシ、いよいよ帰国いたしました。
3月中はお仕事忙しそうだから…
4月になったら連絡しよう♪って思ってます!

  • 2010/04/04(日) 18:28:14 |
  • URL |
  • cano #-
  • [ 編集 ]

★nov

コメントの返信、遅くなりすぎて
マジ、すまーん!!!!!

帰国後、あっとう言う間に1ヵ月が経っちゃった。
いまだに…日本に馴染みきれてないんですがi-230

novは相変わらず、飲み歩いてるのかなんi-235

  • 2010/04/04(日) 18:31:57 |
  • URL |
  • cano #-
  • [ 編集 ]

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